ハヤタ
「行こうぜ〜♪」
―――…バシャバシャ
ビーチに着くなり男3人は
サーフボードを持ち
海へと消えて行った。
エリカ
「あ〜あ…行っちゃった。
じゃぁ、あたし達は
ビーチボールね♪」
――――ポーン…ポーン♪
女3人は
ビーチボールで遊び終わると
サマーベッドで休憩しながら
男3人を眺めた。
ヒナ
『上がってくるの遅いね…』
サーフィンをしている
3人を見ながら
隣に横たわっている実乃莉サンに
ポツリと呟くと
ミノリ
「いつもの事だよ♪
アイツら腹減らないと
上がって来ない☆」
ヒナ
『そぅなんだぁ…。』
エリカ
「やっぱり拓真は
上手いなぁ〜♪」
恵梨香サンの言葉に
もぅ1度、目を向けると
いつも
オチャラケけてる姿とは別人の
拓真だった。
ミノリ
「―――…勿体ないよね…。」
ヒナ
『…………ぇ?…』
ミノリ
「あれ?陽菜チャン知らない?
拓真って結構、大会とか出てて
良い成績残してたんだよ♪
それがさぁ〜
この間怪我したらしくて…
前程は出来ないみたい…。
……本当…バカだよね…。」
ヒナ
『…そ……そう…なんだ…。
…ちょっと…
飲み物買って来ます…。』
パーカーを片手に取ると
その場を離れ自販機に向かう。
《―――…もしかして…怪我って…
数ヶ月前に〔dream〕で他のチームと
乱闘になった時?!》
初めて知った拓真の私情…。
きっと…
〔dream〕だけの付き合いでは
解らない事…。
今は…
本当の拓真が居るんだ。
そんな事を思いながら
飲み物を買ってると