誰かが……





優しく
髪を撫でてくれてる…





この手は…










ヒナ
『…ぅ……ん?…
………………翼?!…』





ゆっくりと目を開けると
目の前には



ベッドの下に座りながら
頬杖をついて

陽菜を覗いてる
拓真の顔があった…。





――――…ガバッ!





ヒナ
『…た……拓真!…
…………おはよ…』





ビックリして
勢い良く起き上がった
陽菜を見ながら





タクシ
「おはよ♪
気持ち良さそうに寝てたね♪」





クスッと笑いながら
陽菜の髪をクシャクシャにした。




《今の聞こえたかな…》







タクシ
「早く朝日、見に行こう♪」





ヒナ
『……ぅ……うん…』





《良かった…
聞かれてなかったみたい…》





寝起きの陽菜は
急いで準備をして

2人で
ホテルのプライベートビーチまで
向かった。










タクシ
「陽菜…おいで♪」





そっと差し出したされた


手―――…





ヒナ
『………。』





タクシ
「危ないから♪」





戸惑っている陽菜に
再び差し出されたその手を掴み

まだ薄暗い浜辺を2人で歩いた。