手続きを済ませて
荷物を預け終わると
搭乗時間までの間
沖縄雑誌を皆で
ペラペラと捲りながら時間を潰し
飛行機に乗り込んだ。
ヒナ
『何かドキドキするね♪』
拓真の後ろを歩きながら
話し掛ける陽菜に
タクシ
「何1人で興奮してんの☆
ほら♪陽菜はココね♪」
そぅ言って窓際を指差して
陽菜の荷物を
ヒョィッと荷台にしまうと
――――…パフッ
窓際に座わらせた
陽菜の隣に座った。
―――…離陸。
ヒナ
『ねぇ♪見て見て!』
飛行機が初めての陽菜は
窓の外を眺め
小さくなっていく景色を見ながら
興奮して
隣に座る拓真に声を掛けと
タクシ
「何だよ♪陽菜
子供みたいだなぁ〜☆」
ハヤタ
「自分だって
子供みたいなくせして
良く言うよ♪」
無造作にクシュクシュとなった
金パツに近い髪の毛が
いかにも
サーファーって感じの
颯太〔ハヤタ〕サン。
キズク
「まぁ似た者同士って事で
良んじゃね♪」
皆の中で1番頼りになりそうで
頭が良さそうな
築〔キズク〕サン。
皆で色んな話をしながら
飛行機は
沖縄に着こうとしていた。
そんな時―――…
タクシ
「窓の外見てみなよ♪」
ヒナ
『………ぅゎぁ〜凄い…。』
拓真が
指差した窓の外を覗くと
―――…目の前には
沖縄の綺麗な海が
一面に広がっていた……
タクシ
「陽菜に
見せてあげたかったんだ♪」
そぅ小さく囁くと
窓の外に見入ってる
陽菜の後ろから髪をクシャッとした。