―――…ザワザワ…





3年前―――…





そぅ…


光輝の見送りに来た時
以来の空港…





皆で
大声を出して名前を呼んで叫び…


“忘れないよ”って
涙を我慢して笑顔で言った…


“バイバイ”って手を振って
見えなくなるまで
光輝の背中を見てた…










ヒナ
『…………懐かしい…』





キョロキョロと辺りを見渡しながら
ボソッと呟いた声に





タクシ
「……どぅかした?」





ヒナ
『………ぅぅん…
何でも無いよ…』





タクシ
「なら良いんだけど♪
ちゃんと着いて来ないと
はぐれちゃうよ☆」





何かを察してか
拓真は
そっと陽菜の手を握ってくれた。





―――――……










「拓真〜♪
こっちこっち♪」





そんな2人の姿を見付け
両手を高く振って
叫んでる人の元へ歩み寄り





タクシ
「何だよ!お前ら
相変わらず早いなぁ〜♪」





手を振っていた
背が高くてモデルみたいに
スラッとしてる女性は
拓真の言葉を無視して
後ろに居る陽菜を見付けると
腕を組んできながら





ミノリ
「陽菜チャン?おはよう♪
あたし実乃莉♪よろしくね☆」





ヒナ
『おはようございます♪』





タクシ
「このチビッ子が陽菜♪
よろしくね☆」





陽菜の頭をポンポンと叩きながら
拓真が皆に紹介してくれる。





エリカ
「あたし恵梨香♪
陽菜チャン♪よろしくね☆」





顔立ちがハッキリしていて
栗色のサラサラとした
ロング髪の似合う綺麗な人は
恵梨香サン。





〔大学生〕って感じで
陽菜には
凄く大人に見えた2人…。





ヒナ
『陽菜こそ
よろしくお願いします♪
凄く楽しみに来ちゃいました☆』