ヒナ
『―――…て………哲…サン?…』
テツ
「久し振りだなぁ〜!
元気にしてたの?」
変わりない表情で
陽菜の手を握る哲サンを見て
ヒナ
『本当に久し振りぃ〜♪
陽菜は元気だったよ!
哲サン達も元気だった?』
久し振りに会えた事と
覚えていてくれた事が
嬉しくて
握られた手をブンブンと振る。
テツ
「俺らも皆、元気だよ♪
そぅだ!
今日会えて丁度良かったよ♪
明後日で
〔patio〕が終わるんだ………
――――…だから…来ない?」
ヒナ
『……………ぇ?!…
―――…〔patio〕
…なくなっちゃうの?…』
握っていた
陽菜の手の力が抜けると
哲サンは強く握り返し
テツ
「……あぁ…
だから最後においで♪
―――――…俺…
陽菜チャンに来て欲しいよ――…」
ヒナ
『…………ッ…』
テツ
「ごめん!
今、急いでるから…
じゃぁ明後日
待ってるから絶対に来てね♪」
最後に
俯いた陽菜の顔を覗くと
片手を振って
人混みの中へ消えて行った。
カレシ
「今の誰?」
ヒナ
『………知り合い…』
その後ご飯を食べてから
いつものように
ラブホテルへ行ったが
泊まらずに、この日は家に帰り
哲サンの言葉に悩んでた…。