そりゃぁ……
愛美や夢衣と
付き合いが長い訳じゃないけど…
これだけ
毎日一緒に居て
遊んだり…
泣いたり…
笑ったり…
たくさん
一緒に居たのに―――…
何も言わなくても
何も聞かなくても
陽菜の事…
解ってくれてると
思ってたのに…
でも………
そぅ思っていたのは
―――…陽菜だけで…
―――…陽菜の思い込みだけで…
愛美に
言い訳する気にもなれず
言い合いをしている2人を残して
その場を離れ
バイト先に向かった。
バイトも手に付かず
家に帰って来ても
愛美の言葉が耳から離れないで
テレビの音だけが意味も無く
部屋に響いてる中
―――…RRR…RRR♪
―――…ガチャ…
ヒナ
『……はい…もしもし…』
ショウヘイ
「…もしもし…陽菜チャン?…
今日はごめんね………
急に居なくなっちゃったから
心配になっちゃって…
――――俺が…
陽菜チャンに相談しただけなのに…
愛美にはちゃんと言ったから…」
ヒナ
『…………うん…
陽菜は平気だから
愛美の心配してあげて…
また愛美に誤解されちゃうから
もぅ電話もして来ないで…』
それだけを伝えて
陽菜から一方的に電話を切った。