夢衣の家に居座るようになって
色んな話を聞いた。





今までの彼氏の事。

初エッチの事。

学校に通っていた時の事。










ヒナ
『良いなぁ〜夢衣は…
学校辞めれて…

陽菜も
辞めたいんだけどさぁ〜
親が泣きながら

“お願いだから
1年だけでも通って”


って頼んでくるから…

でも…
1年終わったら
辞めるつもりだけどねぇ〜♪』





ダルそうに言う陽菜に





ユイ
「そっかぁ…

夢衣は学校に通えてる
陽菜達が羨ましいよ…。」





ヒナ
『………ぇ?!…
…羨ましい?…』








ユイ
「夢衣は…
学校通いたかったからさっ♪

やっぱり
校則は厳しかったけどねぇ…。

4ヵ月間だったけど
それなりに楽しかったし♪
もっと…
制服で友達と遊んだり
したかったよ…。」





ヒナ
『………。』















ユイ
「―――…家さ…

お父サンは
アル中で仕事しないし
お母サンは
心臓弱いじゃん。
兄貴は
家出てっちゃってるし…。」





以前に
聞いた事はあった。





お父サンは
毎日お酒飲んで仕事に行かない。
飲まないで
仕事に行こうとしても
途中で我慢出来なくなって
お酒を買って飲んでしまう。

飲むと暴れて手を上げる。


夢衣にも手を上げてくるらしく
殴り合いになる。

度々、顔や腕や足を怪我して
バイトや遊びに来たりしてた…。





お母サンは
心臓が弱いけど
激しい仕事でなければ働ける。

でも…

身体障害者の手当てや
生活保護を受けている。





3個上の兄貴は
家を出た後
借金して彼女と店を出した。

支払いが出来ずに
夢衣が留守なのを見計らっては
お母サンにお金を貰いにくる。