そんな事があってから
余計に家が嫌になり
家には帰らず友達の家を
転々とする生活を送っていた。
ヒナ
『……ぁ〜ぁ…
家に帰りたくないなぁ…。』
テーブルに頬杖をついて
溜め息を付く陽菜に
ユイ
「最近…
帰ってないんじゃないの?
まぁ〜誰の家に行っても
長くは
居させてもらえないと思うけど♪
行く当て無いんだったら
家に来れば?」
半分
呆れ顔で言った夢依の言葉に
―――バンッ!
ヒナ
『本当?!良いの?』
テーブルを叩いて
向かい側に座っている夢衣に
身体ごと乗り出すと
ユイ
「良いよ♪おいで♪」
ヒナ
『やったぁ〜!助かる〜♪』
―――…ギュッ
安心した陽菜が
夢衣の手を握ると
ユイ
「その代わり…
1つだけ条件がある。
【学校には通う事】
この条件が飲めるなら
来て良いよ♪」
ヒナ
『………マジで?…
…学校かぁ………』
少し考えたけど…
通えない距離でも無かったし
家に帰る方が嫌だったから
ヒナ
『………お願いします…』
それからは
夢衣の家でお世話になり始めると
夢衣のバイト先で雇って貰い
学校が終わると
バイト
バイトが終わると
夢衣と遊ぶ
そんな日々になった。