次の日は
学校が終わって美優と遊んだ後

夢衣との約束を断り
真っ直ぐと家へ帰った。





でも…


お父サンの顔がまともに見れなくて
そのまま部屋に籠もる。










夜になり
お父サンが仕事に行く前

お母サンと話をしているのを
階段に座って聞き耳を立てるが
話し声だけで
内容までは聞こえず…





《【離婚】すんのかなぁ〜
そしたら
学校辞めて家を出て働こう…》






そんな事を真剣に考えて居ると





―――…バタンッ…





お父サンが
仕事に出たのを確認して
お母サンの部屋へ向かった。




―――…キィィ…





静かに扉を開けると



部屋の隅で
小さくなって泣いている
お母サンの背中があって





―――…そこには



いつも威勢の良い
男勝りのお母サンは居なかった。





ヒナ
『………お母サン…?』





小さく疼くまっている
お母サンの背中から
静かに声を掛けると





ママ
「…今…お父サンと話したよ…。

お父サンね…
家族バラバラで

お母サンは
いつも怒鳴ってるだけだし
そんなこの家に
居ずらかったみたい…。
だから
他に行っちゃったのね…。でも…
“ただの浮気だから…”
って…
“家に戻って来る”
って言ってくれたよ…。」





ヒナ
『………じゃぁ…』





ママ
「…うん……離婚はしない…。」





離婚は
しなくて済んだものの…





―――…その時…





小さくなって
泣いてたお母サンが





“お父サンが居ないと
やって行けない”





と言ったお母サンが
可愛そうに思えて





《自分は絶対!
お母サンみたいに弱い女にならない!》





そぅ強く思った………。