ヨウスケ
「遅いぞぉ〜!!」
ユイ
「ごめんねぇ♪」
ショウヘイ
「まったく女は
時間掛かんだよなぁ〜☆
時間掛けても
変わらない奴も居るけど♪」
そぅ言って
愛美の頭をポンポンと叩く
翔平クンを見て
《酷い!愛美…
あんなに頑張ってたのに!》
ヒナ
『…ひど………ウッ…』
翔平クンに文句を言おうとした
陽菜の口に手をあてて
タケル
「…しぃ〜…
黙って見ててやって♪」
言葉の意味が解らなかったけど
言い掛けた言葉を飲んだ。
―――――……
ヨウスケ
「ほら…
もぅすぐ日が落ちるよ♪」
その言葉に…
皆の目線が
広い大きな海の方へと向いた。
真っ赤な夕日が
海の水平線に隠れてゆく…
ヒナ
『…綺麗だなぁ…』
誰にも聞こえない小さな声で
陽菜はポツリと呟いた
―――…その時
「愛美ぃ〜!
友達からで良いから
付き合って下さぁ〜い!」
《…な?!…何?!…》
皆が一斉に
声のする方へ顔を向けると…
少し照れながら自分の頭を
ポリポリと掻く翔平クン…。
―――…その隣で
涙を流しながら
その手はしっかり
翔平クンを掴んで……
アイミ
「………はい…。」
涙でグシャグシャになりながらも
愛美は…
精一杯返事をした―――…