海岸に着くと
先に歩いている愛美と夢衣を背に
陽菜は1人
綺麗な空気を
一杯に吸い込みながら
伸びをする。
ヒナ
『やっぱり海は
気持ち良い〜♪』
「だよなぁ〜♪」
ヒナ
『………?!』
1人だと思っていたのに
いきなり後ろから声が聞こえ
ビックリして振り向くと
タケル
「おはよ♪」
ヒナ
『…ぉ…おはよ♪』
後ろで
同じく伸びをしていた健クン。
ヒナ
『いつから居たの?』
タケル
「今、来た所♪」
そぅ言って
「あっち」と指を差した方に
視線をずらすと
“結構、愛美って…
着痩せするタイプだったんだなっ♪”
“な…何よ〜!
ど〜せ愛美はデブですよ〜だ!”
“イテテテ!…悪かったから止めろって!”
翔平クンと愛美が
言い合ってる声が聞こえる…。
ヒナ
『まったくあの2人は…
仲が良いんだか悪いんだか…。』
そんな言葉に健クンは
ニコニコして2人を眺めていた。