陽菜が夜星を見ながら
翼の事を思い出していると…
タケル
「綺麗だよなぁ〜♪
俺…
【夜の海の星】
って何か好きなんだぁ〜♪」
寝転んだまま頭の後ろで腕を組み
夜星を見ながらポツリと言った
健クンの言葉に
ヒナ
『陽菜も好き!』
タケル
「一緒♪」
そぅ言って
首だけを陽菜に向けて微笑む。
同じ気持ちを
持ってる人が居たのが嬉しくて
ヒナ
『…あの…1番星は……
陽菜の
1番大切だった人なんだ…。』
思わず言ってしまった
自分の言葉に
《ヤバイ!…
何言ってんだろう…
そんな事言われても引くよね?》
タケル
「…そっかぁ…
だからあんなに…
綺麗に輝いてんだね♪」
健クンの以外な言葉で
2人は静かに夜星を見ていた…。
それから
他愛ない会話をして
タケル
「…皆も心配してるだろうから
そろそろ帰ろっか♪
1人じゃ危ないから
宿まで送ってくよ♪」
立ち上がりながら
片手を陽菜に差し出し
ヒナ
『ありがとう♪』
健クンの手を取ると
そのまま宿へと歩き出した。