フェリー乗り場には
各宿のバスが迎えに来ていて
それに乗って宿まで向かう。
窓から見える
都会にはない自然の風景に
心が弾む。
宿は外見的にも
昔ながらの【民宿】で
田舎のない陽菜には
新鮮に感じる…。
部屋へ案内され襖を開けると
見晴らしの良い景色が目を奪い
畳の匂い
座布団
扇風機
そんな事でさえも
都内で生まれ育った陽菜には
新鮮だ。
アイミ
「陽菜♪着替えよ♪」
1人浸っていた陽菜は
愛美の声で我に返り
早速3人は水着に着替えると
海に向かった。
……―――――
―――…海。
清々しい空気。
知らない土地。
綺麗で大きな海を見て
凄く新鮮な解放感だった…。
ヒナ
『すぅ〜…はぁ〜』
綺麗な空気を体一杯に吸い込み
吐いてみる。
ヒナ
『気持ち良い〜♪』
体の中の汚れが
消えていくかのような感じで
何度も深呼吸をした。
ユイ
「陽菜♪行くよ♪」
3人で砂浜を走り
海に飛び込んだ。