「ねぇねぇ♪
君達3人で来たの?」





愛美がナンパされた奴と
連絡交換をしているのを
少し離れた所で見ていた陽菜は
肩をポンポンと叩かれた。





ヒナ
『そぅだよ♪』





慣れた口調で返事をする陽菜に






「俺達も
3人なんだぁ〜♪」





愛美が
陽菜達に気付き戻って来て
何となく意気投合し
話しが盛り上がっていると



フェリーの
乗船アナウンスが響き渡り
そのままの流れで
皆で乗り込む事になった。










好きな所へ雑魚寝する感じに
広い部屋がいくつもある船内。






「こっちこっち♪」





陽菜の
大きな荷物を奪い取って
肩に担ぐと

もぅ片方の手で
陽菜の手を繋いで引っ張ったのは

声を掛けてきた健クン。





タケル
「ここで良いね♪」





健クンは
手を繋いでる陽菜に振り返る。





ヒナ
『うん♪ありがとう♪』





―――…ドサッ!





2人は
荷物を下ろして座った。