美優と遊ぶようになってから
奈緒とは会う回数が減ったけど
連絡は取り合ってて



陽菜の学校が休みの時
奈緒の制服を借りて
学校に潜り込む計画を立てた。





奈緒は公立の学校だったから
本当に自由で

休みの娘の席に着いていれば
授業の出席を取るにも
机に顔を伏せながら
代返すればバレないし

授業中に
ドライヤーやマネキュア
をしてる娘まで居る。




そんな学校を目の当たりにして
余計に自分の学校が嫌になり

《辞めたい》

って気持ちだけが
膨らんでいった。










奈緒が
高校で友達になった

金髪に近いショートボブで
少しポッチャリめの顔に
赤く血色の良い
色っぽい唇が印象的な

愛美
〔アイミ〕

とも仲良くなって





帰りには
2人のバイト先まで着いて行き



2人が終わるまで
適当に時間を潰してから



待ち合わせのファーストフードで
ジュースを飲みながら
雑誌を見ていると










ナオ
「ごめんねぇ〜♪」





片手を上げながら
陽菜の席まで迎えに来た奈緒に





ヒナ
『お疲れ様ぁ〜♪』





席を立ち上がりながら
声を掛ける陽菜は



奈緒と愛美の後ろに


陽菜より格段に背丈が高くて
仕事中に上げていた髪の毛を
バサッと取り腰まである
少し傷んだ髪の毛を揺らしている
1人だけ私服の娘に気付き


目線を向けると










アイミ
「愛美の幼なじみ
夢衣〔ユイ〕だよ♪」










これが……





愛美 夢衣
〔アイミ〕〔ユイ〕




との出会い………