ヒナ
『同情なんかいらない!!』





―――…パシッ!





抱き締めてくれてた腕を振り払い

振り向いて睨み付けた陽菜の手を
優しく握り





ジュン
「――――…陽菜チャン…」





淋しそうに
陽菜を見詰める純クンに










―――…ドンッ!!










ヒナ
『……同情なんて……
されたくないよ!!』





純クンを突き飛ばし
部屋を飛び出した。




















優しく
差し伸べてくれた手を…





自分から離した―――…










―――…きっとこの時





差し伸べてくれた優しい手に
しがみ付く事も出来ただろう





だけどもぅ…





本気で人を好きになる事が
恐かったから…





また何処かへ
行ってしまうんじゃないか
とゆう不安…



離れて行ってしまう不安…




《あんなに
辛い気持ちになるなら

最初から
人なんか好きにならずに居れば良い》









って思ってた…。



そぅすれば





自分は傷付かずに済む―――…