「……大丈夫?」
後ろから優しく背中を擦られ
その場にズルズルと
座り込んでしまった陽菜は
――――…ペコリ…
顔を見ず声の主に頭を下げて
ヒナ
『…ごめんなさい…。
大丈………ぁ…』
コウキ
「顔色悪いし
冷や汗…出てるよ…。
保健室行こう。」
“光輝クン何やってるの?”
“入学式始まっちゃうよ?”
周りから聞こえる声に気付き
ヒナ
『…大丈夫…
1人で行けるから…』
ゆっくりと立ち上がろうとする
陽菜の腕を掴むと
コウキ
「―――…俺…
先輩を保健室に連れて行くから
皆は体育館に行って。」
お腹を抱えながら歩く陽菜の肩を
抱きかかえて貰いながら
2人で保健室に向かった。