“本当、久し振りっすねぇ♪”
“お前ら、相変わらずだなぁ”
部屋の外から聞こえた声は
ドアの前で止まると
―――…カチャ…
数人で喋りながら
部屋へ入ってくる人の気配…
「お前ら、こんな所に集まって
やってんなよな程々にしろよ♪」
声の主は
シンナーの匂いで充満した部屋を
見渡たしながら皆に声を掛けると
「…?!………ひ…
――――…陽菜…チャン?…」
♂
「…こいつ…
……良く来るんですよ…」
驚いた顔で
陽菜の身体を揺さ振りながら
「…陽菜チャン!……
陽菜チャン……」
ヒナ
『…◇○□△◎……』
ジュン
「こんなになるまで
何で…ほっとくんだよ!」
♂
「……純クン…すいません…。
皆で止めるんですけど…
こいつ……」
ヒナ
「ありゃ?
つゅばしゃぁ〜♪
おしょいよぉ〜…」
焦点の合っていない
ロレツも回っていない
陽菜を見て
ヒナ
『…◇○□…つば…△○◇
☆◎◇……しゃ……△◎……』
ジュン
「………こんなになるまで…
何やってんの!!」
――――…ギュッ…
純クンが
陽菜を抱き締めると
ヒナ
『つゅばしゃぁ〜』
ジュン
「―――…陽菜チャン…
…一緒に帰ろう―――…」
ヒナ
『…◇○□△◎……』
肩を抱かれ立ち上がった陽菜は
フラフラのまま
純クンに連れられ部屋を後にした。