「お前…休み過ぎだろ!」





「やっと来たかよ!」





聞き覚えのあるその声に
顔を見上げると…





瑛司が
窓に寄り掛り

大和は
陽菜の額をコツンと叩き

学と俊が
陽菜の前席に腰掛け

裕は
隣席に腰掛け





陽菜の席に
集まってくれた皆…。





休み時間になる度

陽菜の席に集まってくれて
クラスメイトから
庇ってくれた皆…。





―――――……





……―――――





その日の帰りは
いつも光輝と来て居た公園に
皆で寄り

陽菜が居なかった間の話を
色々してくれて





大ニュースは―――…





“奈緒と裕が付き合ってる”





――――…と言う事。





中学に入ってからずっと
裕の事を好きだった奈緒を
知っていたから



自分の事のように嬉しかった…。





光輝と会っていた公園も

皆と一緒だと



淋しくなかったよ―――…