―――…ジリリリ♪





久し振りに
目覚ましの音で目覚めた朝。





部屋のカーテンを開けると
眩しいぐらいの陽が差し




窓を開け
ぅ〜ん!と伸びをして

“よし!”と気合いを入れて



久し振りの
セーラー服に袖を通す。










リビングに下りると
驚いた顔で陽菜を見たけど
何も言わずに黙って
朝食を出してくれたお母サン…。





―――…この時


陽菜は気付いてたよ…





お母サンが後ろ姿で見せた



―――…涙。










ヒナ
『ごちそうさま…
―――…行って来ます。』





言い慣れているはずの言葉に
少し照れながら





いつも行ってた時間に
家を出て



いつも通ってた道を
歩いた。










光輝と

待ち合わせしてた場所―――…





―――…そこに

差し掛かる時だった…。















ナオ
「―――…陽菜?!

陽菜だぁ〜!!」





叫んで飛び付いて来て
泣きながら喜んでくれた奈緒…。





ナオ
「…ゃ…やっと……来た…。

―――…陽菜…休み過ぎ…」





ヒナ
『……………ごめんね…。』