そして
最後に1つだけ約束した事…。
それは…
―――…学校に行く事。
色んな事があり過ぎて
気が付けば
陽菜も14歳になっていて
年も明け
3月に入ろうとしていた。
“ちゃんと
学校だけは行こう”
差し出された右手の小指に
自分の小指を絡ませ
指切りをした
――――…約束。
初めの頃は
行ったり休んだりで
少しでも通っていたが
全然行かなくなってから
半年以上が経ってる。
こんな風に
変わってしまった陽菜を
皆は前みたいに
受け入れてくれるのだろうか…。
不安で溜まらない…
“辛いのは初めだけだから!
頑張れ!”
その度に翼の言葉を思い出し
学校へ行く決心をした。