桜舞い散る春風に揺れて
前髪の奥から覗かせた瞳…。





《………うわぁ……この子…

凄く…


綺麗な瞳してる―――…》












コウキ
「…あの……すいません…。」





ナオ
「陽菜!
花、付けてあげなきゃ!」





男の子の瞳に目を奪われ
立ち尽くした陽菜は

肩を揺さ振る奈緒の声で我に返り





ヒナ
『……ぁ…ぅん…』





造花の下に
【新入生】と書かれた花を
胸に付けてあげると





コウキ
「ありがとうございます♪」





ニコニコしながら陽菜の目を
真っ直ぐに見て言った男の子の



その澄んだ瞳に…


吸い込まれそぅになりながら