ジュン
「…アイツ……
―――…凄く悔やんでた…。





“―――…あの時…
俺が遅れなかったら…”





って…


きっと今でも…―――」





陽菜は俯きながら
ギュッと唇を噛み締めた。





ジュン
「だから――…

陽菜チャンの時も…





“ずっと俺が…
傍から離れなければ…”



“もっと早く…
見付けてやれれば…”







って…

――…翼は…





自分を攻めてたんだ―――…」










ヒナ
『…………ウッ……クッ…』





ジュン
「………何か…俺…
喋り過ぎたみたいだね…。



………………ごめん……


陽菜チャンに喋ったってバレたら…
怒るだろうな…。」





純クンは
気持ちを落ち着かせるように
再びグラスに口を付け





ジュン
「―――…翼…

今の陽菜チャンを見てて
凄く…心配してるよ…。」





―――…コクリ…





陽菜が小さく頷くと





ジュン
「アイツ前に言ってた…。





“陽菜は…
自分で自分の事を傷付けてる”



“俺は…
何もしてやれない”








もっと―――…


【自分】を
大切にしようよ……」





そぅ言って陽菜の頭を
ポンポンと優しく叩いた純クン…。







話を聞いている途中…


いつからか涙が出ていて



話が終わった頃には
目が腫れる程泣いていた。