ジュン
「―――アイツ…
1コ下に妹が居たんだけど…」





《ん?!居たんだけど…って
過去系?…》












ジュン
「去年…――

そぅ…丁度1年ぐらい前かな?…





―――…死んじゃったんだ…。」





ヒナ
『…………そぅ…なんだ…。』





グラスを片手に
俯きながら聞いている陽菜に
純クンはゆっくりと続けた。














ジュン
「―――自殺…だったんだ…。

自分家の12階マンション屋上から



…………飛び降りて……」





《え?!何で?!》



って顔で
純クンの顔を見上げると










ジュン
「通り魔に…犯されて…」





ヒナ
『………ゴクッ…』





ジュン
「――――翼…


それ聞いて
1人で犯人を付き止めて………


犯人は
警察に捕まったんだけど…
妹の傷は深過ぎて
消えなかったんだろぅな………」





1度テーブルに置いてある
飲みかけのグラスに
口を付けてから







ジュン
「翼ん所の兄妹は腹違いで…

本当……俺が見てても
仲良過ぎって感じで……

知らない人から見たら
【カップル】
なんじゃないかってぐらいでさ…





…で………犯された日も…


いつものように2人で
一緒に帰る約束したんだけど
翼が急用出来ちゃって…
待ち合わせに遅れたんだ…。





―――――…その間に…」





ヒナ
『…………。』





ジュン
「待ち合わせ場所に着いた時
服は破れて放心状態の
妹の姿を目の当りにして…」





ヒナ
『………ッ…』