あれから毎日
翼も〔patio〕に居る。
そして……
いつも陽菜の隣に―――…
周りの皆が
〈2人は付き合っている〉
と思うぐらい
いつからか―――…
隣で座っている時も
歩く時も
ずっと…―――
陽菜は翼に
肩を抱かれている。
最初は嫌がって居た陽菜も
次第に慣れていた。
―――…そんなある日。
―――…パフッ…
ジュン
「今日は翼が来れないから
俺が隣ね♪」
いつも
翼と一緒に居る純クンが
そう言って陽菜の隣に座った。
ヒナ
『何で?
別に居ないなら居ないで
良いのに♪』
ジュン
「良くねぇよ!
そんな事したら
俺が翼に殺される〜☆
だから今日は俺が翼の代わり♪」
2人で
他愛もない事で笑いながら
話をしてる中
ジュン
「本当…翼は
陽菜チャンの事ばっかりで
大変なんだよなぁ〜♪」
ヒナ
『何でなのかなぁ?』
陽菜は
ずっと気になっていたから
それとなく聞いてみると
ジュン
「…………ッ…」
純クンが
言葉を詰まらせたのが解って
ヒナ
『…まっ!
別に良いんだけどさっ♪』
話を
逸らそうとした時…
ジュン
「―――…アイツさ…」
覚悟を決めたように
純クンが話し始めた――…