ナオ
「モテるのに
好きな娘も特定な娘も
作らないから良いんじゃない?」




お互い視線は合わせず
男の子の周りに居る
人集りに目を奪われながら





ヒナ
『そんなの…

ただ単に騒がれてる方が
好きなだけじゃん…。』





ナオ
「そんな事言わないの!

相変わらず陽菜は
男の子に興味無いよねぇ♪
…あっ!
こっちに来たよ…。」










栗色より明るいサラサラした髪の毛で
そんなに高くない背丈の
その男の子は
こっちに向かって歩いてくると





―――…陽菜の前で足を止めた。