「……――――― ヒ……ナ ――…」










何処か遠くから…



陽菜の名前を呼ぶ声が聞こえる。










《………夢…かな…

光輝の事を考えてたから
名前を呼んでくれた
気がしただけだ……》








……―――――








―――――……












「―――…ヒ……ナ!…――」

























「――― 陽菜ぁ〜!!」















夢じゃない…





確かに聞こえてくる



誰かの…


陽菜を呼ぶ声―――…







―――…その声は…







車の窓越しに見えた
男2人と揉み合っている










翼の姿―――…















ツバサ
「やめろ〜!!

陽菜に手を出すなぁ〜!!」










――――…ボコッ!






「うるせーよ!」





ツバサ
「……ゴホッ……ゴホッ……
…や………やめろ…

やめろー!」





こっちを見ながら
必死に抵抗して叫んでいる
翼の言葉も虚しく…





翼の目の前で

陽菜にとって2度目の





―――…レイプ