―――…そんな中
俊の言ってた
光輝の言葉を思い出す…。
“運命があるなら
またきっと会える…
――…その時は…”
ねぇ光輝…。
【運命】って信じる?
陽菜は
信じてたよ…
信じたかったよ―――…
でも…やっぱり
【運命】
なんて無いのかもね…。
―――…だって…
もしまた
光輝に会える事になったとしても
こんな
汚れてしまった身体じゃ
………会えないよ…
きっとその時は―――…
陽菜が……自分で…
光輝から
離れるでしょう―――…
そんな事を思い
一粒の
大きな涙が頬をつたいながら
ゆっくりと目を閉じた。