「よぅ♪翼!!」





誰かが
翼に声を掛けてくると





ツバサ
「………どうも…」





そう言いながら
軽く頭を下げると同時に

陽菜を
自分の背中の後ろに隠す…。






「ちょっと話あんだけど…」





雰囲気からして
翼より年上の男が3人。





ツバサ
「………はい…。
でも今はちょっと…

後でじゃ駄目ですか?…」






「今じゃないと困るんだけど♪」





翼の後ろに隠れる陽菜を
覗くように男は翼に言う。





ツバサ
「…解りました…。

あまり時間が無いので…
早目に話し
終わらせて下さい…。」






「それは翼クン次第だよ♪」





男はニヤリとして
“こっちへ来い”
と言わんばかりに首を振る。










ツバサ
「…ごめん…
すぐ戻って来るから待ってて…。

絶対1人で歩くなよ!



…俺が戻ってくるまで

…………ココに居ろ…。」





陽菜の頭をポンポンと叩いて
男の後を着いて行った。