―――…ドンッ!










ヒナ
『…ぁ………すいません…。』





下を向いたまま
目の前の人に頭を下げると










「………陽菜?…」





そこには…



心配そうな顔をした





翼が立っていた―――…










ヒナ
『―――…ッ…』





今にも
泣き出しそぅな陽菜を見て
何も言わず腕を掴んで歩き出し

下を向きながら歩いてる陽菜が
周りの人に打つかると





―――…グイッ!





翼は陽菜の肩を抱き寄せ
再び歩き出した。





―――――……





……―――――










翼は席に着くなり
お酒の入ったグラスを片手に





ツバサ
「―――…だから…


“俺から離れるな”

って言ったよな?
…見ただろ…

陽菜チャンみたいな子供は
来ちゃいけない…



―――…場所なんだよ…。」















―――…見てしまった現実。





汚れてる世界―――…















ヒナ
『………ウッ…ク…』





泣いている陽菜の肩を抱いて
傍に居てくれてた翼…。





―――――……










ツバサ
「少しは落ち着いた?
帰ろう……送るから………」





――――…コクリ…





小さく頷いて



帰ろうと
2人が席を立ち上がった



その時だった―――…