皆、好きなように踊り出す
その中には混ざらず
皆とお酒を飲んで盛り上がる席で






「お〜ぉ!翼ぁ〜♪」





そんな誰かの声に目を向けると


翼は真っ直ぐ近付き
陽菜の
隣に座って居た人を退かして
そこへ座った。






「何?何ぃ〜!
翼ってば陽菜チャン狙いな訳?!
1人締めはズルイよ〜!」





誰かの冗談っぽい声に





ツバサ
「陽菜には誰も
…手…


――――…出すなよっ!」





そぅ言って
陽菜の肩を自分の方へ寄せた。





《?!ぇ?!何?…何なの?…》







ビックリして
翼から離れようとしたけど
動けない程の力強い腕…



………すると









ツバサ
「…今日は…

―――…俺から離れるな…」





そっと耳元で呟かれた
言葉の意味も解らず
言われた通り翼の腕の中に居る。





―――――……





イベントも
中盤が過ぎようとしていた頃には

周りからヤラシイ声が
聞こえてくるようになった…。





キスするのは

当たり前のように―――…