久し振りに来た
〔patio〕
♀
「最近、来ないから
心配してたんだよ〜♪」
ヒナ
『何か…色々あって
疲れちゃった…。』
慣れた手付きで煙草をくわえ
逆の手には
酒の入っているグラスを持ち
小さい声で呟く…
そんな陽菜を皆は
一生懸命に元気付けてくれる。
♀
「そうだ!来週
〔patio〕でイベントあるから
陽菜もおいでね♪
盛り上がって楽しいよ☆」
ヒナ
『うん♪楽しみに来る♪』
―――…その時。
―――…ガタンッ…
陽菜の隣席に無造作に座ったのは
美姫のグループ仲間
翼だった…。
ツバサ
「お前まだ中学だろ?
あんまりこうゆう所…
来んなよ…。」
《…なっ…何?!…》
周りの音楽がうるさくて
陽菜にしか聞こえてない
その言葉…
他に何か話す訳でもなく
ただ翼は
ずっと
陽菜の隣に座っていた。
翼の言葉の意味が解らぬまま…
聞く事もなく
それからも〔patio〕に通い
美姫が居なくても
1人で通うようになった。