教室に入ると
自然と足が止まった…。










“陽菜が俺の事…
忘れないように―――…”





ってキスしてくれた教室。





“忘れる訳、無いじゃん!”





って抱き付いてキスをした教室。










―――――……















鮮明に蘇ってくる



――――…記憶。










あの時の陽菜は
何処へ行ってしまったの?…



今では
変ってしまった陽菜を見たら
光輝は何て思うのかな?…














電話して話だけでも
すれば良いのかもしれない。





だけど…





“〔会えない〕

って解ってるのに電話で話しても
辛くなるだけだから…


―――…電話も辞めよう…。







2人で…決めたんだ。










でもね…。





でも………










光輝は気付いてる?










陽菜達…





“別れよう”





って言葉…










お互い



言って無いんだよ―――…




きちんと



別れていないんだよ――――…