シャー




「瑞希ぃ?」




あ、寝てたかな!?
え、え、え、
声かけちゃったよ



外で多分晴の焦る声が
ごにょごにょ聞こえる
大丈夫、もう起きかけだったし




声にならない体内にだけ
響く声でふわふわと
晴に呟いた




  ぱちっ



「あ、起きた起きた」


「っわ!?」



目を開くと
涼しい顔で大丈夫?と
言うすみれ


起こしちゃった
と罪悪感たっぷりの
顔でごめんね、という
晴が立っていた




いつの間に寝てたんだ、