「はいはい」




素直に袖をとおす
雪菜のカーディガンは
温かく結構良い




太一はうおっし、
帰るか、



 ポンポン



っとあたしの頭を
軽く撫でて歩き出す


あーあ、これ
わざとだったら
許さないよー、太一


撫でられた頭に
意識がいって1人で
カアーっとほっぺが
赤くなるのが分かったから

少しだけうつむいた