それからの
中山家は
物凄く暗く冷たい
お家になっていった

仲のよかった
パパさんとママさんが喧嘩したり


ママさんは
痩せて
いつも泣いていたり

僕が近づいても
かまってくれなく
なった。


ご飯もお水も


くれなくなってしまった。


そんなある日


ママさんが僕に
リードを付けてくれた。


久しぶりにお散歩に行けると
僕はだいぶはしゃいでいたんだ。

でも


僕の散歩は
玄関を出てすぐに終わった。


玄関を出たとこに
白い車が止まっていて。


僕は知らないおじさんに
車の中の檻に入れられた。