それから暫くして
マイちゃんが帰ってきた。

でも
いつものマイちゃんじゃない。

箱に入ってて
僕は近づいちゃ駄目って言われ
部屋に入れてもらえなかった。

ママさんもパパさんも見た事がないくらい落ち込んでいて
ママさんはいつまでも泣いていた。


僕がマイちゃんに会えたのは
パパさんが
【最後に】って
僕を抱き上げて
箱の中のマイちゃんを見せてくれた
時だった。


寝てるみたいだった

マイちゃんは
お顔を舐めても
もう、笑ってくれない。

マイちゃんは


遠く遠くに
僕を置いていってしまった。