いよいよワシ等は
終わりじゃって
ゴンタ爺ちゃんが言うと

うろうろしていた太郎も騒いでいた抹茶も大人しく座って。

僕は死にたくないよって爺ちゃんに言ったけど

爺ちゃんは
【しかたのないこと】と言って目を伏せた。

抹茶は涙を浮かべていた。

太郎も伏せた状態で小さく鳴いて


爺ちゃんの言う
【しかたのない事】は、僕にはわからない。

どうしたって信じられないんだ。


ついこの前まで
幸せに暮らしていたのに

僕はまだ生きていたいのに


何故?

なんで僕は、僕等は生きていたら駄目なんだ?