「笑いすぎだよー」
恥ずかしくて聞こえるか聞こえないかの小さな声で言うと

「ごめんごめんっ
桃花ちゃんかわいすぎー笑」

そう言ってまた笑っていた

「あっえ~と・・・」

私が困っていると
「ごめんごめん
桃花ちゃんの彼氏かっこいいね!笑」

ゆいちゃんはそう言いながら大輔を指さしていた



「ちっちがうよ!!
彼氏じゃないよ!!ただの幼馴染!!」

「あっそうなんだ~
仲良くしてたからてっきり彼氏かとおもったー笑
桃花ちゃんは彼氏いないのー?」

「えっっ
うん。いないんだー」


「そうなんだぁー
じゃ好きな人はー?」


好きな人かー
思い出すのは優しいとっても優しい笑顔

「好きな人は・・・」



ーそれでは新入生のみなさんはご起立くださいー


「入学式始まっちゃったね
続きはまた今度聞かせてもらおっかなぁー笑」


そう言ってゆいちゃんは前を向いてしまった。


ゆいちゃんは顔もかわいいしはないやすそうだしもっと仲良くなれたらいいなぁー


そんなことを考えているうちに
入学式がおわってしまった。




「おい!!
桃花お前今日部活見学行くのかぁー!?」


「うーん・・・
止めとこっかなぁー
大輔は野球部見に行くのー?」


大輔は小学校からずっと野球をしている


「俺もやめとこっかなー笑」

「なんでー?
野球部はいんないのー?」


「だって高校の野球って坊主にしなきゃなんねーだろ!?
それに練習もすっげー厳しいらしいし、なんか正直もう野球はいいかなって・・・笑

お前見学行かないんだったら一緒にかえろうぜー?」


「うんっっ!!
帰ろうっ!!」


「やっぱ付き合ってんじゃないのー!?」

にやにやしながらゆいちゃんが話しかけてきた