「千景…俺はこんなに愛しているのに…冷たくないか？」

「時と場所を考えてほざけや！！」

あっ、やっといい反応してくれた

俺がそんな些細なことに喜びを感じているうちに、千景は自分の腕をつかんでいる相手を頭部を持って持ち上げ…は？

「なにその腕力！！」

「黙れ…文句なら後で受け付ける」

超低く、怖い声で俺に告げる千景。うん。怖い

「怖いよ！？なんか別人になってるよ！？」

「うっせぇ…こいつ等殺す」

「なにそれ！？ってか犯罪だからね！？」

俺は必死に止めようと叫ぶが、全く聞く耳持たず。千景は着々と相手の頭を握りつぶしていた

「待てぇ！！本気で待ってぇ！！」

最後のほうはお願いになっていたが、うん。気にしないでおこう

「…ちっ…」

今、舌打ちしませんでした？

俺の疑問を無視してしぶしぶと握りしめた手の力を緩めていく