「…………。」
なんだろう…幻覚かな?幻覚だよね?信じたくないんだけど?ねぇ、誰か幻覚だって言ってよ。今、私が見ているものは幻覚だって…!!
私は学校にいるのですが…目の前のありえない光景に絶句しております
『きゃぁぁぁあああ!!』
私以外の女子が黄色い声をだしております。
「ちょっ!!かっこいいんだけど!?ねぇ!?千景!!」
そんなに興奮しなくていいよ…我が親友美愛さん…
「そうだねぇ…」
私は若干適当になりながらも一応返事をした。
私のいる教室の教卓の横に立って自己紹介をしている人物を見た。黒板には
〈北川真也〉
と、どでかく書いてある
その黒髪も、顔も私は知っている。朝にあったばかりだ
「おっ、千景じゃん。同じクラスだったのか?」
教卓の横で私に声をかけてくるその人物は私の婚約者だった