「やだ…!!真也…やめ!!」

「いやだ」

この野郎…怪我が治った途端元気になりやがって…

怪我が治っていない時の真也はおとなしかった。私も襲われなかったし

「……やめてほしい?」

「うん」

なんの迷いもなく答える

できることなら今すぐやめてほしい。欲を言うと、私の気持ちが追いつくまで待ってほしい

「…いつになったら…抱いていい?」

少し、ほんの少しだけど…真也の瞳が切なく揺れた

「…私が…追いつくまで…」

「…いつぐらいになりそう?」

「……わかんない」

私には未来も見えないし、知るつもりもない

いつになったら真也を本当に愛せるかわからない。それ以前に“愛”がわからない

「…キスまで…なら…平気」

恥ずかしくてとぎれとぎれになってしまったが、私は声に出して伝えた