「千景ぇ!!何すんだぁ!」

俺は渉を突き飛ばし、千景に詰め寄る

「いや、仲悪そうだったから…友情を深めてもらおうと」

渉は俺の隣でしゃがんで下を向いていた。きっと吐きそうになっているのを必死にこらえているんだろう

俺が渉を見ていると、渉が顔を紅くしてこちらを見てきた。そして、

「……真也…結構体柔らかいな」

と、言った


「誰かぁぁ!!ここに変態がいます!!!」

いやだぁ!!なんだよこの変態!!俺の予想裏切りやがって!!

「ほら、仲良くなった。友情が深まったでしょ?」

「溝が深まったわ!!」

俺は千景にツッコむ。こんなんで友情やら愛情が芽生えるのは漫画くらいだろう。

「まぁ、冗談はおいといて…診てくれない?」

「いいぞ。こっちこい」

「絶対いかねぇ!!」

俺はその辺の柱にしがみつく。こいつについて行ったら犯されそうだ。男同士だけど。BLになっちゃうけど。

「…仕方ない…。麻薬…じゃなくて、麻酔を」

「…ちょっと待て、今麻薬って言わなかったか?」

注射を取り出す渉から注射を取り上げる。