「じゃぁ、そこに愛はないと」

「お前にもないけどな」

…。

あぁ…脚よりも心が痛いなぁ…

俺は左胸に手をあててうずくまる

「…どうした?」

千景が心配そうに俺に声をかける

「心臓痛い」

「……えっと…ぶつけたの?」

そうだよね。なんとなくわかってたよ。「心臓痛い」って言ったら千景がそういうだろうって…。わかってたよ…残念だなんて思ってないよ

「…千景」

「あっ、病院着いた」

俺が千景を抱きしめようとすると、丁度病院に着いた

なにコレ…コント!?イジメ!?

俺は軽く落ち込みながら病院に向かう




「千景」




「渉」


案の定、病院には渉がいた。

千景…なんか笑顔になってるし…