「さぁな」

私の手を握る力を強め、さらに私の行動を制限してくる真也

「痛いよ?っていうかそろそろ離そうや」

私は力を強められたところが痛くてそういった。私が感情をなかなか表に出さないせいか、っていうか出してるけど微妙な差なんだろうな…真也は気が付いていないようだ

「離してもいいけど…条件がある」

真剣な声色でそう言う真也。なのに…なぜか嫌な汗が背中を流れた

「キスして…?」

耳元で、妙に色っぽい声色でそんなことを言ってきた


「むむむ…無理!!」

ファーストキスは…その…ちゃんと好きになった人と…てちょっ!!

私は顔をゆっくり近づけてくる真也に危機をかんじて顔をそらした


「なんでそらすんだよ…」


色っぽい声…/////

私の顔は真っ赤になった