「よし、着替えるか」

やっぱりもう終わり……

って、何考えてんだ!!私!!!これじゃ求めてるみたいじゃん!!キスしてほしいみたいじゃん!!!ありえない!!ありえない!!

私は首を振り、邪念を振り払う。


「…ほしい?」

ドア付近で振り返り、訊いて来る真也

「ほしくない…!!!」

「…ほんとに?」

「本当!!」

「顔、真っ赤だけど?」

「これは…!!」


「かわいい」

チュッというラップ音を部屋に響かせて、真也は部屋を出た