「もうちょい優しく起こして…」

のそっと起き上がり、優斗が腹を抱えていた

「あのさ…」

「おい、苦しむ夫を置いて話を進めるな」

私が昨日のことを訊こうとすると、真也が止めてきた。全く…ヒトの話は最後まで聞くべきだよ

「…大丈夫?」

「超いてぇ…」

う~ん…軽くやったはずなのに…。

「で?どうした」

「あぁ…私、昨日何してた?記憶がないの」

「…」

なぜか押し黙る真也。いったい何をしたんだ。私よ

しばらくの沈黙。今の内に制服に着替えようかな。時間もないし

「千景…」

着替えようと思い、部屋を出ようとすると、引き留められた