「…てわけ。
あり得ないでしょ?」


今は昼休み。


あたしは、百優と夏海に、最近の逢沢とのハプニング(?)を報告した。


「…逢沢、なんていい奴なの。」


「本当それ!
憐への一途さがすごい!
感動してきた…」


一途さ…つぅか。


あれはもう、あいつ絶対やけくそで告ってたよね。


「憐、もう付き合ったらいいのに。」


「そうそう!
憐のことそんな想ってくれてるんだよ?
あんたの求めてた王子様じゃん。」


あんなの王子様じゃないし!

王子様はもっと優しくて…


「ていうか、あそこまで憐のこと考えてくれてる人多分居ないよ!?」


まぁあたしモテないからね。


告られたのとか初めてだし。


「現に逢沢が髪黒く染めたのも、メガネかけたのも、憐に近づくためでしょ?」


ゔ。


まぁそうだけど…


逢沢、あんなに真面目キャラ嫌がってたのに、あたしに近づくために…。



てか、あたしそんな価値ないよ!

逢沢みたいな人が必死になるような価値ないない!