「あの寝言は、本当だったんだな…」


…寝言?


「何の話?」


「え、や、なんでもねえよ。」


ふーん…


なら、いいけど。


「なぁ、憐。」


蓮は、改まってあたしの名前を呼ぶ。


「何?」


「キスしろ。」


は?


はあぁ!?


「キ、キキキスって…
あたしが?!」


「そ。
憐が、俺に。」


無理無理無理ーー!!


キスなんか、自分からしたことないし…


てかあたし、キス下手だし。


なにより、恥ずかしいし!!


「偶には憐からキスしろ。」


「いやいやいや!!
無理無理無理!!」