「じゃ、憐はいつも、誰のこと考えてる?」


誰のこと…


「蓮…のこと。」


そういえば…

いつも、蓮のこと考えてる。


授業中、昼休み、お風呂の時、寝る前…


蓮のこと、考えてるよ…



ちょっとエロくて、ドSで、ナルシで、バカで。

優しくて。




一緒にいると、楽しくて…




この気持ちって…


「あたし…」


「おぅ。
自分の気持ち気づいた?」


「ぅ、うん…////」


気づいてしまった。

自分の気持ちに…


「蓮、まだ教室にいると思うぜ?
…図書委員の仕事、あるんだろ?」


「うん!
…ありがと、隼人!」


あたしはそう言って、ダッシュで教室に向かう。